信越本線ミニ新幹線化構想を検証してみる

  • トゥィッターで言及(トゥィート)
  • アメーバで共有
  • はてなブックマークに登録
  • フェイスブックで共有
  • タンブラーで共有
  • Google+

新潟県柏崎市などでは、信越本線をミニ新幹線化して北陸新幹線と上越新幹線を短絡する構想を持っております。

問題点をいくつか検討してみましょう。


直流対応の新幹線車輌は存在しない

平成27年 3月現在、直流電化に対応している新幹線車輌は存在しません。

西日本旅客鉄道が開発している北陸新幹線用のフリーゲージトレインでも懸案の一つとなっておりますが、直流電化に対応した小型のパンタグラフが未開発だからです。

  • だいたい、東日本旅客鉄道がそんな車輌を開発するなら、上越新幹線の前橋直通か東北新幹線の日光直通辺りに投入するでしょうよ。

最も、信越本線の長岡以西を交流電化に変更する手もあります。

この場合、普通列車にまで交流電車を投入する程の需要はないでしょうから、気動車か蓄電池車に置換える事になるでしょう。


信越本線は貨物の大動脈である

事業対象となるであろう信越本線の直江津-長岡間は、貨物列車の日本海ルートに含まれており、重要な大動脈です。

このため、貨物列車が通れるように、狭軌レーンを残す必要があります。

東日本旅客鉄道がフリーゲージトレインに未だ無関心(恐らく永久に無関心?)である事を考えると、三線軌にする必要があるでしょう。

また、整備事業中も貨物列車を休む訳には行かないので、事業中は上下線の片側だけ工事してもう片方を単線として運営するなどの工夫が必要でしょう。

  • 一時的に単線にする事で、貨物列車と特別急行列車以外はバス代行にする事も考えられます。また、一時的にスタフまたはタブレット閉塞を導入する必要もあるでしょう。

えちごトキめき鉄道の存在

北陸新幹線は直江津を経由しません(否、経由出来なかったのです)。

このため、北陸新幹線側の分岐点は糸魚川か上越妙高のいずれかとなりますが、いずれにしてもえちごトキめき鉄道を経由する事となります。

つまり、整備事業に於いてえちごトキめき鉄道も巻込む事となります。

まぁ、えちごトキめき鉄道にとっては、線路使用料や特急料金がガバガバ?入る事になるので悪い話でもないでしょうが、事業費の負担と言う点で問題が生じ得るでしょう。

  • ちなみに、現在発表されている時刻表を基に糸魚川-直江津間の所要時間を調べてみたところ、

    • 日本海ひすいライン(現・北陸本線)経由では約二十三分
    • 北陸新幹線・妙高はねうまライン(現・信越本線)経由では十三分と約十四分で計約二十七分

    となり、糸魚川で分岐する方が僅かですが速くなります。


北越急行ほくほく線ルートはどうだろう

もう一つ、北越急行ほくほく線の存在についてです。

実際に直江津-長岡間の所要時間を調べてみたところ、

  • 信越本線経由では約四十九分
  • ほくほく線・上越新幹線経由では五十二分と約二十分で計約七十二分

となり、糸魚川以西と長岡以北を結ぶのであれば、現状でも信越本線経由の方が有利です。

ところで、ほくほく線はスーパー特急なので、標準軌に対応すればフル規格にもなります。

しかし、在来線仕様に従ったプラットホームがあるため、依然在来線サイズの車輌しか入線出来ません。

また、フル規格にするにしても、

  • ATC 導入が必要である事(流石に200キロ超で運転するとなったら、ATS-P では役不足でしょう)
  • 美佐島駅以外についても列車通過時にはホームを遮断する必要がある事

から、相当な事業費が掛かってしまうでしょう。

これらを考慮すると、糸魚川以西と長岡以北の短絡線としては、やはり信越本線経由の方が分があるのでしょう。

関連記事
スポンサーサイト