フリーゲージトレインに依る九州新幹線宮崎直通を検討してみる

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以前、長崎新幹線が全線フル規格に変更されたら、九州旅客鉄道が開発しているフリーゲージトレインはどうするのかを考えてみました。

その中で、九州新幹線の宮崎直通に使う事を提案したのですが、これを実現するにはどうするのが良いかを検討してみました。


まずはじめに

制作者は、九州新幹線を宮崎まで延伸するのはどうかと提案した事があります。

ですが、フル規格の新幹線は巨額の事業費を要するため、本当に必要とされる線区以外については事業の目処さえ立たないのが実情です。

  • もっとも、実際には本当に新幹線が必要かと思われる線区もありますが、それはまた別の機会に…。

そこで開発されているのがフリーゲージトレイン

民主党政権時にあわや開発停止の危機に瀕しましたが、今日では九州旅客鉄道が試作品を完成させ、実用化への筋道が立ってきております。

さて、そこで、このフリーゲージトレインを活用して宮崎直通を実現する事を考えてみましょう。


鹿児島中央からの直通は?

鹿児島中央からの直通が最も理想的ですが、九州新幹線と鹿児島・日豊両本線は十字を描くように直交しております。

このため、九州新幹線から日豊本線へ乗入れるには、大廻りやスイッチバックが必要となります。

大廻りは流石に用地取得が難しいので、例えば鹿児島中央の手前で分岐して、一旦指宿枕崎線辺りに乗入れてスイッチバックする方法が考えられるでしょう。

九州新幹線は鹿児島中央駅の約400メートル西まで地下を通り、地上区間は都市化が進んでいるため、いずれにしても相当な事業費が必要でしょう。


川内からの直通は?

(鹿)川内なら、新幹線と在来線が並行しているため、在来線への乗入はそれ程難しくはないでしょう。

ただ、在来線区間が長くなるため、それだけ所要時間に跳ね返る事となります。

現在、新八代から宮崎への新幹線連絡バス『B&S みやざき』が運行されており、新八代からの乗継では新幹線からの乗継時間を加えて二時間十五分程度となっております。

この二時間十五分にどれだけ迫れるかが鍵となるでしょう。


現状のままだと所要時間はどうなる?

現状のままフリーゲージトレインを(鹿)川内から鹿児島本線に乗入れるとした場合、 (鹿)川内から鹿児島中央までは約四十分くらい掛かる事となります。

また、鹿児島中央から日豊本線・宮崎までの所要時間は最速でも二時間程度となります。

軌間変換に掛かる時間を加味すると、二時間五十分程度の所要時間となるでしょう。

ところで、『B&S みやざき』と比較する場合、新八代から(鹿)川内までの所要時間も加味しなければなりません。

現在は新八代-(鹿)川内ノンストップの列車はありませんが、暫定開業時代にはそのような列車が存在していて、所要時間は二十七分でした。

つまり、新八代-宮崎間は合計で三時間二十分程度の所要時間となり、これではどうあがいても『B&S みやざき』には勝てません。


直通区間の高速化の余地は?

現在、鹿児島本線・日豊本線の(鹿)川内-隼人間は最高速度100キロ毎時、隼人-宮崎間は85キロ毎時~90キロ毎時と、今日の特急路線では遅い方に入ります。

全区間でコンスタントに130キロ毎時で走れるようになれば、所要時間の逆転も期待出来ます。

例えば、宗谷本線・旭川-名寄間 76.2キロは、従来95キロ毎時だったのを高速化で130キロに引上げましたが(平成26年に120キロ毎時に引下げ)、その結果所要時間を約一時間短縮させる事が出来ました。

ただ、この高速化事業には巨額の事業費が掛かっており、日豊本線にも投入出来るかが問題です。

既に九州新幹線で巨額の事業費を払っている鹿児島県には難しいかも知れません。

そこで、この事業案は主に宮崎県に向けられるので、宮崎県側の事業を中心にするようにしましょう。

宮崎県内区間(宮崎-山之口間 61.3キロ)だけでも高速化が実現すれば、宗谷本線の例から一時間近い所要時間の短縮が可能になります。

  • 勿論、一時間短縮を実現するには、フリーゲージトレイン側にも車体傾斜装置などの装備が必要になるでしょう。

鹿児島県側も高速化出来ればそれに越した事はありませんが、宮崎県側のみの事業としても実用性は高まります。

  • 但し、鹿児島県側の改良は新幹線が並行していない鹿児島中央以東に限ります。特に隼人以東は可能であれば対象にしたいものです。
  • 長崎新幹線が全線フル規格に変更された場合、フリーゲージトレインの投入場所がなくなってしまうので、代わりに日豊本線高速化をフリーゲージトレイン開発プロジェクトに含めれば、鹿児島・宮崎両県の負担はある程度抑えられるでしょう。

尚、この事業は、(鹿)川内からではなく鹿児島中央から乗入れる事にした場合であっても必要となるでしょう。


結論

以上を考察すると、

  • (鹿)川内から鹿児島本線に乗入れる
  • 少なくとも日豊本線の山之口以東を130キロ毎時で走行出来るよう高速化を図る

これがフリーゲージトレイン宮崎直通の最も現実的な事業案となるでしょう。

ただ、この方法には本質的な問題として、九州新幹線・(鹿)川内-鹿児島中央間を整備した意味が薄れてしまうと言う問題があります。

下手すれば、特急料金をケチるために新幹線から宮崎直通列車に逸走する事が横行するかも知れません。

  • 個人的には、鹿児島中央直行新幹線は(鹿)川内を通過するようにすればいいと思います。
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