根室本線・富良野-上落合信号場間、ついに廃止に

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昨日令和 4年 1月29日は土曜日だと言うのに根室本線・富良野-上落合信号場間の廃止が確定したと言うニュースが飛び込みました。


根室本線について

根室本線は滝川-新得-根室間を結ぶ北海道旅客鉄道の超大路線です。

かつては滝川-釧路間には全線に亘って特急や急行, 貨物列車が多数が走っていました。

ですが、昭和56年(西暦1981年)に石勝線が開通すると特急列車や貨物列車のルートは新得以西を石勝線経由に変更し、以来滝川-新得間は普通列車のみが運転されるローカル線に転落しました。

東鹿越などにも貨物列車が発着していたのですが、それらが全てなくなった結果、富良野-新得間は完全にローカル線と化してしまいました。


部分廃止への経緯

令和 4年 1月29日土曜日、一斉に根室本線・富良野-上落合信号場(営業上は新得)間の廃止確定が報道されました。


平成28年台風第10号で東鹿越-新得間は不通のままに

平成28年の台風第10号で富良野-音別間が被災しました。

最終的には東鹿越-上落合信号場(営業上は新得)間を除く全区間は復旧しましたが、残された区間は代行バス輸送となりました。

現在では、休止区間は書類上存続している鉄道とは思えないほど荒廃が進んでおり、復旧させようにも下手したら新線を引くより費用が掛かってしまうかも知れません。


廃止したがっている JR, 政府, 道庁

富良野-新得間は北海道旅客鉄道が維持困難な路線の一つに指定しており、廃止を前提に沿線自治体に協議を求めていました。

一方、政府は北海道旅客鉄道の一日も早い自立=完全民営化を求めており、その支障となる不採算路線の廃止には積極的な態度を示しております。

また、北海道庁も北海道新幹線の事ばかり考えており、不採算ローカル線の維持には消極的でした。


結局廃止を飲む事に…

沿線自治体は一貫して廃止には反対しましたが、北海道旅客鉄道から提示された存続条件として毎年十一億円の維持費の支払を飲む事が出来ず、結局令和 4年 1月28日にようやく廃止を飲む事となりました。

JR 幹線路線の鉄道部分廃止は

  1. 平成 7年の美祢線大嶺支線,
  2. 平成 9年の信越本線・横川-軽井沢間

に続いての事例となります。


廃止は何時になる?


早ければ西九州新幹線と入替わりで廃止に?

一部では令和 4年秋には廃止されるのではと言う声もあるようです。

南で西九州新幹線が開業する一方で北ではかつての大幹線が廃止になると言う形になるのでしょうか。

ただ、廃止届の提出は廃止予定日の一年前までに行わなければなりません。

勿論、それまでに沿線自治体との協議を纏める事が前提です。

もっとも、すぐに廃止しても問題ないと判断されれば廃止の繰上げも可能です。

とは言え、半年ちょっとの期間で廃止に漕ぎ着けられるでしょうか。


そもそも何故土曜日にニュースが流れた?

そもそも、このようなニュースが土曜日に流れたと言うのが不自然です。

実は既に沿線自治体はバス転換に向けて協議を始めていると言う報道もあります。

ですから、もしかしたら沿線自治体はもっと早い時期に廃止を飲んでいて話が纏まったのを受けて、土曜日に報道機関にリークされたのが真相ではないでしょうか。

だとしたら、令和 4年秋に西九州新幹線開業と同時に廃止もあり得ない事ではありません。


個人的に思う事:また葬式鉄が…

廃止決定区間のうち、富良野-東鹿越間は鉄道営業を続けております。

いつものような葬式鉄の見っともない罵声大会が繰り広げられない事を願います。

そもそも大勢が「ありがとー!!」なんて罵声を浴びせる程利用していたのなら、廃止される事などあり得ないのですから。

  • つまり、葬式鉄は感謝する程普段廃止路線を利用しない、それ以前に大半が沿線民ではないでしょう。
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堀北真希うさぎ 紀子ちゃん(神崎紀子) 版権イラスト