山形新幹線全席指定化への懸念
- 18時23分
- カテゴリ:鉄道ネタ
東日本旅客鉄道は令和 3年11月16日、山形新幹線の全席指定化を行うと発表しました。
しかし、これには懸念すべき点があります。
■山形新幹線全席指定化の概要
山形新幹線の全席指定化は令和 4年春、恐らく春季ダイヤ改正に合わせて実施されます。
山形新幹線の全席指定化に併せ、同様に新在直通線となる秋田新幹線を含めて在来線部分の特急料金見直しを行います。
具体的には、
- 在来線部分の特急料金の統一
- 現在、在来線部分のみの利用時と新在直通利用時で異なっていた在来線部分の特急料金を同一料金とします。
- 新在直通時の指定席料金相当の見直し
-
現在、新幹線部分と在来線部分の双方で課金していた指定席料金相当額を新在直通時には一列車分とします。
具体的には通常期の場合、新在直通時に新幹線部分の 530円と在来線部分の 380円を別に課金していたのを、新在合わせて 530円とします。
- 山形新幹線にも特定特急料金を導入
- 秋田新幹線の在来線部分に導入している、座席予約のない特定特急料金を山形新幹線の在来線部分にも導入します。
- 在来線部分の特急料金を値下げする
- 指定席特急料金、自由席特急料金に代わる特定特急料金とも従来より値下げします。
これらの措置の結果、一部特別企画商品の改廃も行われます。
□東北新幹線で同時に行われる改正
また、東北新幹線・(北)郡山-(北)福島間については指定席であっても「特定特急料金プラス指定席料金相当額」が適用されるように改正されます。
これは山形新幹線として新在直通利用する場合であっても、新幹線部分が同区間のみの場合に適用されます。
■懸念:繁忙期に帰省難民を出す気か?
山形新幹線は(北)福島駅の構造上の理由から増発が困難で、繁忙期になると自由席は首都圏の通勤電車並みの混雑になる場合があります。
- このため、上り利用者は福島で空席が多い『やまびこ』自由席車にラッシュする事例が跡を絶ちません。
現在、福島駅からの分岐線複線化工事を進めておりますが、完成するのは令和 8年。
正直複線化が完成する前に全席指定化に踏み切るのはどうかと思います。
下手をすると帰省難民が発生する事になり兼ねません。
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