山陰新幹線はどうすれば実現出来るか?

  • トゥィッターで言及(トゥィート)
  • はてなブックマークに登録
  • フェイスブックで共有
  • タンブラーで共有

新幹線基本計画に挙げられている山陰新幹線。

それを実現するにはどのようにすればいいのかを考えてみました。


制作者が思い付いた案三つ

制作者は、山陰新幹線を実現するならこうすれば良いのではと言う案を三つほど思い付きました。


案 1:中央新幹線の延伸としてリニアで整備

一部沿線自治体からも提案されている案です。

中央新幹線は新大阪までの計画ですが、その先も山陰経由で博多まで整備しようと言う案です。

リニア新幹線は鉄軌道式の新幹線より速いため、山陰経由でも山陽新幹線より遥かに速く新大阪と博多を結べます。

それでも、山陽新幹線からの旅客逸走問題は実は余り深刻ではありません。

山陰新幹線は広島や岡山には掠りもしませんので、引続き岡山, 広島, 四国着発の需要は維持されます。

唯一、中京圏・京阪神-九州間の山陽新幹線の需要は確実に損なわれます。

この需要が余り大きくなければ山陽新幹線と山陰新幹線を併営出来るでしょうが…。

もう一つ問題なのは、リニア新幹線は鉄軌道新幹線よりも多大な投資が必要になり、このため整備自体が絵空事と見なされてしまうかもしれません。


案 2:北陸新幹線から分岐して整備

北陸新幹線の整備案で浮上したのが東舞鶴経由のルート。

関西と北陸を短時間で結ぶ北陸新幹線としてはあり得ない経路でした。

この案は間違いなく山陰新幹線整備の既成事実化のために提案されたものである筈です。

これへの代案として個人的に提案したいのは、新小浜から小浜線, ウィラートレイン宮津線, 山陰本線に並行して単線の新幹線を整備すると言う案です。

  • この経路の場合、福知山を経由するのは難しいでしょう。

新大阪から新たに山陰新幹線のインフラを整備するのはコストが掛かり過ぎるので、北陸新幹線のインフラを活用するのです。

京阪神からだと新小浜でスイッチバックしなければならない点や、単線と言うのは問題があるかと思われますが、沿線人口を考えると複線フル規格は難しいでしょう。


案 3:智頭急行をミニ新幹線化して残りをフル規格で整備

智頭急行智頭線を交流電化・三線軌化して小郡-智頭間はミニ新幹線とする案です。

智頭急行は現在時速130キロとなっていますが、その気になればそれ以上の高速走行も可能だと言います。

この場合、フル規格とすべきは相生-小郡間と智頭-鳥取-小倉間となります。

但し、山陰地方の沿線人口を考慮すると、フル規格部分を含めた全区間をミニ新幹線サイズで運行するのが良いでしょう。

この方法であれば新大阪-相生間は山陽新幹線のインフラも使えるので、整備費用を少しでも圧縮する事が可能になります。

ミニ新幹線化した智頭急行の処遇をどうするかと言う問題はありますが、引続き智頭急行が運賃と特急料金を取る形でも問題はないでしょう。

  • そもそも、JR旅客会社以外が新幹線鉄道を運営してはいけないと言う決まりはありません。

もう一つの問題は、智頭急行のミニ新幹線対応化の際に相当な期間運休を強いられるであろう事です。

特急列車は津山・因美線経由で臨時列車を走らせればいいでしょうが所要時間が大幅に伸びてしまいます。

普通列車は実際には殆ど乗られていないのでバス代行で何とかなるかも知れません。


並行在来線問題

西日本旅客鉄道は仮に山陰新幹線が実現したら並行する山陰本線の並行区間は全部経営分離すると発言しております。

北陸新幹線舞鶴ルートに於いても、小浜線, 舞鶴線, 山陰本線園部-福知山間が経営分離対象だと発言しております。

いずれにしても、西日本旅客鉄道は新幹線の並行在来線を併営する気は全く無いと言う態度で有る事は分かります。

このため、経営分離は以下の区間が予想されます:

案 1:リニア山陰新幹線案
山陰本線・園部-福知山または福知山線・篠山口-福知山間と山陰本線福知山-幡生間
案 2:新小浜からの分岐案
小浜線, 山陰本線・福知山-幡生間
案 3:智頭急行ミニ新幹線化案
因美線, 山陰本線・鳥取-幡生間

但し、山陰本線の非電化区間を交流電化して三線軌に改軌するなどすれば経営分離は免れるでしょうが、それでは新幹線にする意味はないでしょうから…。

関連記事
スポンサーサイト



堀北真希うさぎ 紀子ちゃん(神崎紀子) 版権イラスト