東日本旅客鉄道が読み違えた"千葉県の高速道路網拡大の影響"

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東京都千葉県を結ぶ東日本旅客鉄道の特別急行列車はしばしば「房総特急」と一纏めにされます。

『成田エクスプレス』以外の列車は主に E257系500番代が充当されていますが、この車輌は東日本旅客鉄道の読み違えに因り大量の余剰車が発生しております。


アクアラインに止めを刺された『さざなみ』

ご承知の通り、平成27年改正から内房線特急『さざなみ』は平日の通勤時間帯限定の運用となり、しかも君津止まりになってしまいました。

本数も上りは朝三本、下りは夕方五本と大幅に減便されました。

土休日には臨時列車『新宿さざなみ』が館山まで運転されておりますが、多くても一日二往復しか運転がありません。

この大ナタの原因は言うまでもなく平成10年に開通した東京湾アクアライン(東京湾横断道路連絡道)です。

東京-房総半島西部(いわゆる内房)への移動にはアクアライン経由の高速バスが便利になり、クルマを運転しない人もそちらに多く逸走してしまいました。

結局、アクアラインが『さざなみ』に止めを刺したと言う訳です。


高速道路網の充実で消えた『あやめ』

大幅に減便されても、列車が残っているならまだ良い方です。

JR 成田線経由で運転されていた特急『あやめ』に至っては、平成27年改正限りで全廃されてしまいました。

以後イヴェントなどで臨時特急は運転されるものの、『あやめ』を名乗る列車は運転されなくなりました。

これも、最終運転日に高速道路網を廃止理由に上げておりました。


有料道路無償化で『わかしお』も…?

房総特急の削減は今後も続きそうな気がします。

平成31年 4月21日、鴨川有料道路(千葉県道24号)及び房総スカイライン(同24号・92号)が無料開放されます。

この結果、

  • これらの道路を経由する東京-安房鴨川間の高速バス『アクシー号』運賃が値下げされる
  • クルマでの房総半島東部へのアクセスがより便利になる

などの影響が起こり、房総特急では珍しく毎時一往復運転中の『わかしお』も『さざなみ』と同様の末路を辿る事になるかも知れません。


E257系の半数が余剰編成に!

現在、『成田エクスプレス』を除く房総特急には主に E257系 500番代が充当されております。

しかし、房総特急の相次ぐ減便で平成27年改正時には何と九編成もの余剰編成が発生しております。

E257系 500番代は十九本製造されたので、約半数が余剰編成と化した訳です。

うち二本は『ホームライナー千葉』、三本は富士急行線直通列車充当するなどしていたため、実質四本の余剰編成に留まっておりました。

ところが、平成31年改正で『ホームライナー千葉』は廃止、富士急直通列車も E353系『富士回遊』に置換えられたため、平成31年 3月末日現在では九編成全部が余剰編成となっております。


東日本の予想は甘過ぎた!

これだけ E257系 500番代の余剰編成が発生したのは、明らかに東日本旅客鉄道が千葉県の高速道路延伸の影響を過小評価していたからでしょう。

道路計画はかなり昔から明らかになっているので、影響を見極めるまで新車の投入を控えるべきでした。


提案:余剰編成は順次新着席サーヴィスに対応させよう

ただ、これだけ余剰編成が発生したのなら、これらを順次大宮総合車両センターに送って 651系1000番代, E657系や E353系同様新着席サーヴィスに対応した改造を行うと良いでしょう。

実際のところ、上述の通り E257系 500番代は十編成のみが稼働しているので、これらの余剰編成の改造で運用に支障が出る事はないでしょう。

そうして、最終的には現在稼働中の編成を含めた十編成を新着席サーヴィスに対応させる訳です。

  • ちなみに、東海道特急『踊り子』に充当予定の E257系 0番代もやはり新着席サーヴィスに対応した改造を受け、2000番代に改番される予定です。

『ムーンライトながら』『スターライト上野』も…?

残った九編成はやはり臨時快速などのために残せば良いでしょう。

余剰編成が九編成もあれば『ムーンライトながら』も『スターライト上野』も双方運転が可能になりますが、どうでしょうかねえ?

E257系 500番代は五輌編成なので、列車一本に二編成を充当しても四本の運転が可能になります。


妄想:『ムーンライト◯◯』に新着席サーヴィスを導入したら…?

尚、当り前ですがこれらの列車には新着席サーヴィスは導入しない事とします。

と言うのも、現在新着席サーヴィス導入区間では座席未指定特急券は定員数を超えて発行出来るからです。

乗車日次第では指定席券が発売開始とほぼ同時に完売し、ネットダフ屋の格好の餌食と化しているこれらの列車にもし新着席サーヴィスを導入したら…?

誰でも定員数を遥かに超えた指定席券が定員以外は座席未指定で発行される事は容易に想像出来るでしょう。

結果、かつて『ムーンライトながら』定期運行時代に下り小田原以遠で起きた阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される事になるのは明らかでしょう。

こうなってしまうと、もはや何のための全席指定か分からなくなってしまいます。



また『ながら』は東海旅客鉄道に乗入れますが、東海側がそんなサーヴィスを飲むとも思えません。

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堀北真希うさぎ 紀子ちゃん(神崎紀子) 版権イラスト