平成30年"ゴールデンウィーク"に見えた北海道新幹線に漂う暗雲

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過日トゥィッターでやり取りした話題です。


新幹線は殆どが前年比増加に

各旅客鉄道会社は平成30年春季大型連休・いわゆる"ゴールデンウィーク"の利用状況を発表しました。

新幹線については秋田新幹線と東北新幹線の一部区間が前年とほぼ同数だったのと、北海道新幹線を除けば全線が前年より利用者数が増加しました。

平成30年の春の大型連休は四月末が三連休と五月初めが四連休となり、纏まった連休が取り易く遠出しようと言う機運が高まったのが大きかったのでしょう。


北海道新幹線の一人負け!?

しかし、北海道新幹線だけは前年比 91%と減少しておりました。

確かに、津軽海峡線時代よりは増えてはいるのですが、今回のような鉄道が利用され易い連休期間に一割近く減少するのは気になります。


北海道新幹線が減少した理由は?


北海道への旅行者は増えている

北海道への旅行者が減少した訳ではありません。

実際、新千歳空港駅の利用者は前年よりも増えており、空路の利用は旺盛だった事が伺えます。

  • 数は余り多くないと思われますが、平成31年 4月 1日廃止予定の石勝線夕張支線への"生前葬"で渡道した方も増えました。

航空に勝てない新幹線?

北海道新幹線の場合、需要の割に競合が多過ぎるのがあるのでしょう。

首都圏以西から北海道へは航空機が最も市場シェアが高いのですが、更に格安航空会社の台頭でより利用し易くなりました。


東京-函館間はエア・ドゥの圧勝か?

確かに LCC と言うには微妙ですが、東京国際-函館航路に就航しているエア・ドゥは平成29年より利用者数を増やしております。

しかも、

  • 四月末は北海道行きは全便ほぼ満席(利用率九割以上)
  • 五月初めは北海道発が全便ほぼ満席(同)

と言う盛況ぶりでした。

当然東京国際-函館航路もそのような旺盛な利用状況だった筈です。

  • まぁ一日当りの供給座席数は函館直通『はやぶさ』の二十分の一くらいですから、旅客数は新幹線の方が多い筈ですけどね。

フェリーにお客が逃げた?

更に、青函間もフェリーへの逸走現象が起きております。

新幹線は確かに速くなりましたが、青函トンネルでの減速の影響でそれ程所要時間は短縮されておりません。

それなのに特急料金が大幅に値上げした事で、安いフェリーにお客が流れているのです。


東北・北関東に望みを賭けているが…

結局、北海道新幹線は首都圏や青森からの利用は余り期待出来ない状態になっております。

そうなると、残るは北海道への航空路線が手薄な東北・北関東からに望みを賭けるしかありません。

実際、北海道旅客鉄道では北海道の学校には東北への修学旅行を、東北や北関東の学校には函館への修学旅行を積極的に売り込んでおります。


東北・北関東への利便性を考えていないダイヤ

ですが、現在仙台以南に乗り入れている北海道新幹線『はやぶさ』は大宮-仙台間ノンストップで、これらの地域からの利便性は余り考えられておりません。

「『やまびこ』から仙台か盛岡で乗継げ」と言えばそれまででしょうが、やはり乗継無しの方が利便性が高いに決まっております。


北海道新幹線を脅かすプロジェクト!?

ところで、この大型連休の間、北海道新幹線の存在意義を脅かすニュースが報道されました。

新千歳空港への鉄道路線の再整備案が国土交通省などに依り提案されたのです。

具体的には南千歳駅の南に鉄道路線のインターチェンジを作り、新千歳空港から札幌のみならず道東や胆振(いぶり)方面に直行する特急などの運転を可能にすると言うものです。

国土交通省は早ければ平成34年までに実現したいとしておりますが、これが実現してしまうと益々北海道新幹線の存在意義に疑念が生じてきます

何故なら、内地から北海道への航空路が益々利用し易くなってしまうからです。

格安航空会社も今後更に拡大して行くと思われますので、北海道新幹線の主目的である東京-札幌間の市場シェア奪取が困難になってしまうのではないでしょうか。

北海道旅客鉄道もこのプロジェクトを推進しておりますが、北海道新幹線と共存出来るのでしょうか。

北海道新幹線は現在赤字が続いておりますが、札幌に延伸しても更に赤字が続くなんて事態になり兼ねません。

  • そう言う事を考えると、やはり二、三往復でいいから宇都宮, (北)郡山, 一ノ関などに止まる『はやて』を設定した方が良いのではないかと思いますが…。
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