急行『はまなす』の復活を阻む"制度の壁"?

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言うまでもありませんが、青森と札幌を結んでいた夜行急行『はまなす』の復活はもはや絶望的です。

  • 充当された車輌の老朽化
  • 青函トンネルのスジ確保の難しさ
  • 新幹線に経営資源を集中させなければならない北海道旅客鉄道の台所事情

などの事情がありますが、『はまなす』の復活には更にもう一つの壁があります。

それは、江差線が経営分離されて旅客鉄道線でなくなった事と関係があります。



経営分離路線直通に必要な通過連絡運輸

旅客鉄道線が経営分離されて第三セクタ等に移行した場合、当然旅客鉄道各社からは別会社線となります。

旅客鉄道会社各社が引続き当該区間を直通する列車を運転するには、新会社と通過連絡運輸を契約する必要があります。

ですが、平成30年 4月30日現在道南いさりび鉄道との通過連絡運輸契約は団体旅客に限り東日本・蟹田-北海道・函館間に対してのみ結ばれております。

これは『カシオペア』『トランスイート四季島』での団体列車が同社線を通過する事を想定してのものです。


今のまま急行『はまなす』が復活しても…?

もし、急行『はまなす』を何らかの形で復活させたとしたら、現在の連絡運輸契約では以下の問題が生じます:

  • 道南いさりび鉄道区間の乗車券・急行券を事前に購入出来ない
  • 運賃や急行料金が木古内以南と五稜郭以北とで別々になってしまう

通過連絡運輸契約を締結していれば、通過する他会社線の運賃・料金を事前に購入出来ます。

また、旅客鉄道線内の運賃・料金も通過する他社線の前後で通算出来ます。

でも、旅客鉄道各社と道南いさりび鉄道の間に通過連絡運輸契約がないので、

  • 列車は運転出来るのにきっぷは販売出来ない

と言う馬鹿な事になってしまうのです。

  • 蛇足ですが、あいの風とやま鉄道は営業区間全体となる倶利伽羅-市振間の乗車券を売る事が出来ないと言うまさに「馬鹿な事」になっております。

復活すれば制度も定まるかも

もっとも、道南いさりび鉄道との通過連絡運輸が団体に限られているのは、海峡線の定期旅客列車運行が終了したからでしょう。

急行『はまなす』が復活すれば海峡線の旅客列車が復活するのですから、必然的に通過連絡運輸について道南いさりび鉄道と協議する必要が生じます。

ですから、制度の壁は実は余り高いものでもないのかも知れません。


その他の問題点

ただ、通過連絡運輸契約は各旅客鉄道会社が個別に締結する必要があります。

締結していない旅客鉄道会社のみどりの窓口では、通過利用のための乗車券類の発行は出来ません。

もっとも急行『はまなす』の場合東日本管内からの利用が大半でしょうから、東海や西日本などは道南いさりび鉄道とは通過連絡運輸契約を結ぶ必要はないかも知れません。


蛇足・いさ鉄は急行料金を定めている

実は道南いさりび鉄道の旅客営業規則には、しっかりと急行料金が規定されております。

具体的には

普通急行料金
1,080円
特別急行料金
2,020円。
  • 但し E001形(トランスイート四季島)の場合は 1,030円

となっております。

現状、E001形の特定特急料金以外は事実上空文化しておりますが、『はまなす』が復活したらこの条項が生きてくるかも知れません。

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