快速『ミッドナイト』が復活しても18きっぷでは使えないかも

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前回の記事を書いてからもっと調べようと思って書いた記事です。

  • ここで言う"使えない"とは、特急か全車グリーン車指定席で使えなくなると言う意味ではなく"役に立たない"と言う意味です。


夜行快速『ミッドナイト』について

かつて札幌と函館を室蘭本線"海線"経由で結んでいた夜行快速列車『ミッドナイト』は、青春18きっぷでの北海道発着旅行で重宝された列車です。

平成14年に『ミッドナイト』が廃止されてからは、『北海道&東日本パス』と夜行急行『はまなす』が代替として機能しておりました。

しかし、平成28年の北海道新幹線暫定開業で『はまなす』が廃止されて以来、北海道から首都圏へ向かうのに有用な列車がなくなってしまいました。

それ故、今日に至っても『ミッドナイト』の復活を求める声も多いようです。


函館以南での接続の悪さが致命的

ただ、北海道新幹線との連絡列車と言う目的でならともかく、青春18きっぷや『北海道&東日本パス』では余り役に立たないのではないかと思われます。

と言うのも、青函間を含めた函館以南での接続が非常に悪いからです。

青春18きっぷを使う場合、『北海道新幹線オプション券』を使えば 2,300円の追加払いで道南いさりび鉄道と北海道新幹線・木古内-奥津軽いまべつ間が利用出来ます。

でも、道南いさりび鉄道, 北海道新幹線, 津軽線のダイヤがバラバラで、各駅での接続に長い時間が発生します。

そして、内地に入ってからも接続の悪さに苦慮する事になります。


復活したら何処まで行ける? ~上りの場合~

かつて上りの『ミッドナイト』は 6時30分頃に函館に到着しておりました。

今『ミッドナイト』が復活するとしたら間違いなく新幹線始発便への接続需要がある筈です。

ですから、『ミッドナイト』が復活するならやはり函館着は 6時台前半の到着となるでしょう(そして恐らく新函館北斗は 6時前着か)。

以下、平成29年 3月改正時のダイヤで考察します。


オプション券があっても鼠ヶ関までしか行けず

青春18きっぷと北海道新幹線オプション券を用いた場合、結論から言えば青森への到着は 14時23分となります。

『ミッドナイト』が 06時30分頃に函館に着くなら、道南いさりび鉄道直通木古内行き 120Dに 30分程度で接続出来ます。

ところが、120Dが木古内に着く 08時04分、この辺りの時間に走る『はやぶさ12号』は木古内に停車せず、09時44分に木古内を出る『はやぶさ16号』まで待たなければなりません。

『はやぶさ16号』は奥津軽いまべつに 10時22分に着きますが、津軽線の接続駅・津軽二股で乗れる上り列車・336Dは 13時05分発で、青森到着は14時23分。

奥羽越ルートだと、弘前で長時間待たされるため新潟県の手前・鼠ヶ関(ねずがせき)までしか行けません。

  • ちなみに、平成14年 8月の『海峡』ダイヤと較べると、函館出発は『海峡 2号』より早いのに青森着は『海峡 2号』より遅くなり、何のための新幹線かと言いたくなります。

蛇足ですが、『ミッドナイト』が運転されていた頃は、青函快速『海峡』に接続するまでの間に朝市で朝食をとる事も出来たようです。

このダイヤでは函館での朝食はちょっと無理でしょうね。

  • それどころか、たった一駅間の新幹線に乗る前に木古内で朝食、新幹線を降りたら奥津軽いまべつ=津軽二股で昼食なんて感じになりそうです。

これでは『スターライト上野』があってもダメ

もともと、『ミッドナイト』を利用した北海道から首都圏への移動でも、東北ルートでは東京到着は不可能でした。

このため、青春18きっぷでは奥羽越ルートを経て新潟で『ムーンライトえちご』する経路が選択されておりました。

  • 尚、当時はまだ東北新幹線は盛岡止まりで青い森鉄道もアイジーアールもありませんでした。

平成28年 6月に新潟で開催された AKB48 総選挙イヴェントでは『ムーンライトえちご』と同様の『スターライト上野』が運転されましたが、仮令これがあったとしても今のままでは接続出来ません。

ただ、現時点でも新潟県の手前・鼠ヶ関まで到達出来るので、奥羽本線の弘前辺りでの接続が改善されれば接続出来るようになるかも知れません。


『北海道&東日本パス』でもプラス 2,800円で白河までしか行けない

『北海道&東日本パス』であれば、北海道新幹線は別払いで利用出来ます。

新函館北斗から奥津軽いまべつまで立席特急料金 2,800円を払って始発便『はやぶさ10号』を利用すれば、奥津軽いまべつ 07時26分着。

津軽二股 08時37分発の 330Dに乗継げば蟹田接続で青森着は 09時56分となります。

『北海道&東日本パス』は青い森鉄道とアイジーアールいわて銀河鉄道も加盟しております。

ですが、青森 10時46分発 570Mは八戸乗継で三戸までしか行けず、後続の青森 12時04分発 572Mを使って八戸乗継で盛岡 15時55分着となります。

以後、東北本線の普通列車のみでを南下した場合

  • 仙台には 19時33分着(一ノ関乗継)、
  • (北)福島には 21時02分着、
  • (北)郡山には 22時16分着
  • 白河には 23時07分

となり、白河まで行ける事となります。

尚、奮発して『はやぶさ10号』を新青森まで立席利用した場合(立席料金 3,930円)でも、アイジーアールいわて銀河鉄道の列車削減の影響で盛岡以遠の到着時刻は全く変わりません。


『ムーンライト東京』があれば…

かつて仙台から運行されていた『ムーンライト東京』があればいいのですが、それもない今では余り意味がないでしょう。

  • ちなみに、『ムーンライト東京』に使われていた 583系は既に廃車待ちとなっており、運行再開の可能性も潰えました。
  • 蛇足ですが『ムーンライト東京』は東京ディズニーリゾートへのアクセスのために運行されたものだったと言います。

    ですが、夜行バスに勝てなかったのが運行停止の原因だったそうです。


結論

仮に今『ミッドナイト』が復活したとしても、青春18きっぷや『北海道&東日本パス』の旅には余り有用にはなりません。

もっとも、有用でなくなる原因は東日本側にもあるので、"原因"が改善されればかつてのように使える列車になるかも知れません。

まぁ、それ以前にそもそも『ミッドナイト』が復活する可能性があるのかと言う話ですが…。

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