"股尾前科"にならずに済んだ西日本の連続インシデント

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平成28年12月上旬、西日本旅客鉄道きのくに線で二日続けて特急列車が停車駅をオーヴァランするインシデントが発生しました。

ですが、その時の対処にはかつての惨事の教訓が活きているものと思われます。


インシデントの概要

平成28年12月 7日、きのくに線・湯浅駅で特別急行『くろしお 5号』が停車出来ずにオーヴァランすると言うインシデントが起こりました。

前方に踏切があり後退すると危険だったため已む無く通過とし、当該駅で降車予定の旅客には次の停車駅で普通列車に乗換て引返して頂いたと言います。

その翌日・平成28年12月 8日にも、きのくに線・藤並駅で特別急行『くろしお15号』がオーヴァランしてしまいました。

やはり前方に踏切があって危険だったため、当該駅で降車予定の旅客には次の駅で引返して頂いたとの事です。


JR 宝塚線事件後の安全教育動画

平成17年 4月25日に発生した JR 宝塚線脱線事件以来、西日本旅客鉄道はそれまで蔑ろにしていたとしか思えない安全面に関して、かなり注意を払うようになりました。

平成20年頃にネットに流出して話題になった同社の安全教育動画は、本来外部に公開されるべきものではありませんでしたが、安全対策にも力を入れている事は示されました。

  • 但し、著作権侵害の事実が取消される訳ではないところは忘れてはいけません

そして、今回起きた二件は、確かにあってはならないインシデントでしたが、それ以上にやってはいけない事をしないようになったと言う点で評価出来るでしょう。


安全教育動画がインシデントで終わらせた


JR 宝塚線事件までの西日本の悪しき体質

JR 宝塚線脱線事件(敢えて事故とは書かない)では、列車の遅延で処分を恐れた運転士が安全な走行に気を配れなくなって大惨事に至らしめたと言う面があります。

列車の遅延は、旅客の乗り遅れや踏切での障害など、運転士一人ではどうしようもない要因も絡むものです。

かつては、そのような不可避な問題まで運転士に押し付け、懲罰をチラつかせて回復運転を強要しておりました。


安全教育動画に今回のインシデントに酷似した事例が!

そして、平成20年頃に流出した西日本旅客鉄道の安全教育動画の中にやはり停車駅をオーヴァランする事例がありました。

その動画では、処分を恐れたのか運転士・"股尾前科(またおまえか)"は無断で後退し、結果踏切事故に至らしめると言う結末でした。

平成17年の西日本旅客鉄道だったら、運転士が処分を恐れて最悪二日続けて踏切事故に至らしめていた可能性もあります。

処分を恐れずに司令に報告して適切な措置を執った事で、旅客を危険に晒さずに済んだと言う点は、確かに安全面にも気が配れるようになった証でしょう。

その点は評価すべき事と思われます。

  • とは言うものの、よりによって特別急行列車が二日続けて同じ線区で同じ形態のインシデントを起こすと言うのは考えられませんがね…。

追記・動画にあったインシデントがその前にも!

実はこのインシデントが起きる直前の平成28年12月 3日にも、小野田線・南小野田駅でホーム反対側のドアを扱うと言うインシデントが起きております。

これも、安全教育動画で取り上げられていた事例の一つです。

このインシデントでは旅客は無事でしたが、動画では旅客が転落して負傷し、更には対向列車に轢き殺される寸前まで至ると言う結末でした。


ところで、東日本はどうなのだろう?

ところで、西日本旅客鉄道より規模が大きい東日本旅客鉄道では、新聞沙汰になるような事故はあってもこのような死傷者を出さないインシデントは殆ど知られる事はありません。

ヒューマンエラーはあってはならないと言うものの根絶は不可能なものなので、この手のインシデントは起こらない方が寧ろ不自然な気がしますが、そのあたりはどうなのでしょうかねえ…?


蛇足・西日本を叩きたがる在阪マスコミ?

  • 以下は完全な蛇足です。

西日本旅客鉄道のお膝元・大阪のマスメディアは西日本旅客鉄道を何かにつけて叩きたがっていると言う話を聞いた事があります。

西日本旅客鉄道が阪急電鉄を目の敵にしている事は余りにも有名です。

そして、あの阪神タイガースを持つ阪神電気鉄道は阪急電鉄と経営統合しております。

系列のスポーツ紙や自社の運動部が阪神タイガースの取材で不利にならないようにするため、阪急電鉄の敵である西日本旅客鉄道を叩く事でご機嫌を取ろうとしていると言うのです。

真偽はともかく、系列スポーツ紙が取材を有利にするために息が掛かった評論家を監督にしようと在阪メディアがお家騒動を焚き付けていると言う話もあるため、一笑に付せないものがあります。

とは言え、西日本がインシデントを隠さない体質になった点は評価すべき事でしょう。

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