三江線の次はやはり大糸北線か…?

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西日本旅客鉄道管内で三江線の次に廃止になりそうな路線と言うと、やはり大糸北線が有力候補のように思えてなりません。


廃止出来なかった大糸北線

大糸北線は北陸新幹線の延伸区間にある枝線の中で特に輸送密度が低い路線(平成27年度で 196人/キロ/日)となっております。

北陸新幹線延伸時に、西日本旅客鉄道は北陸本線と一緒に枝線も廃止したいと主張しておりましたが、結局廃止を撤回しました。

廃止撤回の際に、西日本旅客鉄道は「北陸から長野県北部へのアクセス路線として活用したい」と表明しておりました。

制作者は愚かしくもこのリップサーヴィスを聞いて、大糸北線が生まれ変わると期待しておりました。

そして、大糸北線を活用するための案としてこんな妄想記事も描きました。


全くテコ入れされない大糸北線

ところが、実際には大糸北線は半ば放置状態となりました。

大糸北線へのテコ入れは一年半以上経った今も全く行っておりません。

確かに、北陸新幹線が金沢まで延伸開業した事で大糸北線の輸送密度は増えました。

でも、平成26年度で130人/キロ/日だったのが 196人/キロ/日に増えただけです。

新幹線効果は確かにあったでしょうが、それを更に引伸す動きは全くありませんでした。


スキーシーズンこそチャンスだったのに…

かつて大糸北線にはスキー専用夜行『シュプール』が白馬方面まで運転しており、従って北陸新幹線を利用するスキーヤの輸送に大糸北線が活用出来た筈です。

でも、スキーシーズンに大糸北線の利用が大幅に増えたと言う話は全く聞きません。

西日本旅客鉄道も、スキーヤ向けに列車の増発さえしていません。

それどころか、『サンダーバード』と『はくたか』でスキーに行こうと言うようなプロモーションすらされた形跡がありません。

【訂正】ツアー商品では展開しているのですが、そこでも大糸線は活用されておりませんでした。


テコ入れされない理由

まぁ、余り有効でないと判断したのも理解出来ない事はありません。

如何に北陸新幹線で金沢-糸魚川間の所要時間を短縮出来たとしても、二回も乗換するのは楽ではありません。

それだったらバスで直行した方が遙かに楽で安上がりでしょう。

加えて、白馬方面に臨時列車を設定しようとすると、東日本との調整が必要になります。

車輌もキハ120だけになった現在、東日本直通に適した車輌もありません。

  • 大糸南線の ATS-Ps は 北線での ATS-SW と互換性はあるので乗入れは可能です。

そして何より身も蓋もありませんが、それだけの苦労に相応する収益が見込めるかと言う問題があります。


他の枝線は?


氷見線・城端線は"べるもんた"投入

同様に廃止渦中に置かれた氷見線・城端線については、両線に『ベル・モンターニュ・エ・メール』が投入されており、大糸北線と違ってテコ入れが行われております。

城端線に新幹線駅が設置されたのも大きいのでしょうが、氷見線と城端線はいずれも輸送密度が 2,500人/キロ/日を越えております。

高岡市を軸に南砺市, 砺波市と氷見市を結ぶ両線は、確かに一定の需要があって然るべきでしょう。


高山北線は都市路線化と『ひだ』で生残る

高山本線・猪谷以北についても、輸送密度は 2,000人/キロ/日を超えております。

こちらはテコ入れは殆ど行われておりませんが、富山市が社会実験などを進めており都市路線としての活用が期待されております。

また、本数は少ないもののエル特急『ひだ』の運転が続けられております。

運行主体である東海旅客鉄道は『ひだ』を東海道新幹線を合せる事で北陸新幹線を補完出来ると期待しているようです。

これらの状況を考えると、高山本線猪谷以北はそれ程悲観すべきものでもないでしょう。


本当は大糸北線を廃止したかった筈

結局、西日本旅客鉄道は大糸北線を廃止したかったに違いありません。


やはり同意が取れなかったからか

恐らく、北陸新幹線金沢延伸一年前までに沿線自治体の同意が取れなかったのでしょう。

一応、廃止一年前までに届け出れば廃止は可能です。

でも、実際には同意がないと廃止届は出せません。

  • その意味では実質的にはかつての廃止認可の権限を沿線自治体に移譲したようなもので、廃止届を出せば廃止出来ると言うものでもありません。

江差線・木古内-江差間の場合は同意を取付けられたため、北海道新幹線開業の一年以上前に廃止する事が可能でした。

一方、大糸北線の場合は糸魚川市などが最後まで同意しなかったのでしょう。

結局時間切れで西日本は大糸北線の経営継続をせざるを得なかった…と言うのが真相と思われます。

今にして見れば、北陸新幹線延伸後は長野県北部へのアクセス路線に云々と言うのも、心にないリップサーヴィスだったのでしょう。


三江線を廃止に出来た今こそ"チャンス"か?

そして今、三江線を予定通り廃止出来た事で、今度こそ大糸北線を廃止しようと言う流れになるかも知れません。

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