平成28年台風10号の被災状況

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  • 以下は記事執筆時点での情報です。

    平成28年 9月 6日現在の状況はこちらをご覧ください。

過日の台風 9号に続き、台風10号では東北・北海道を中心に甚大な被害がありました。

謹んでお見舞い申し上げます。

北海道旅客鉄道では前回のオホーツク方面に加え、道東及び道南にも甚大な被害が確認されました。

加えて、東日本旅客鉄道の岩手県内一部区間及び三陸鉄道にも被害が生じております。


根室本線・新得-芽室間が不通に!

さて、台風 9号では石北本線が甚大な被害を受けた北海道旅客鉄道ですが、今度は根室本線を中心に甚大な被害を受けたようです。

具体的には新得-芽室間で河川増水が起こり、結果判明しているだけでも計四カ所の橋梁・路盤流失が起こっております:

新得駅構内
下新得川橋梁の橋桁流失
新得-十勝清水間
佐幌川の橋梁の橋桁流失
十勝清水-羽帯間
清水川の橋梁の橋桁流失
御影-芽室間
芽室川橋梁の路盤流失

復旧には一箇月以上を要する見込みとなっております。


並行道路にも甚大な被害が!

また、並行する道路も同様に通行止めとなっており、代行輸送の目途も立っておりません:

道東自動車道
占冠-芽室間通行止
  • 現在は復旧したものの、50キロ規制に
国道38号
  • 南富良野町-新得町間通行止
  • (十勝)清水町-芽室間通行止

まとめ

石北本線・釧網本線も不通のままとなっており、このため当分の間帯広, 釧路, 根室方面への鉄道網が麻痺する事となります。

道東自動車道, 国道38号もほぼ同区間が甚大な被害を受けており、道東地区が事実上の陸の孤島になってしまいましたが、道東自動車道が復旧した事で交通網が部分的に復旧しております。


空路のみが頼りに…

不幸中の幸いとして、沿線には帯広空港, 釧路空港, 中標津空港があり空路は残されている事でしょうか。

今回の災害を受け、北海道エアシステムでは平成28年 9月 1日から 2日まで、札幌丘珠-釧路間に臨時便を設定する事としました。

  • この便は HAC が自主運航する臨時便となるため HC 便名のみとなり JL 便としての利用は出来ません。

場合に依っては HAC が就航していない帯広や中標津にも臨時便を運航する必要が生じるかも知れません。

  • 平成28年 9月 3日、札幌丘珠-函館間にも臨時便を設定する事となりました。

函館本線・道南いさりび鉄道も不通に!

その後の調査に依り、函館本線・新函館北斗-長万部間も各地で倒木が発生し線路支障を来していた事が判明しました。

結果、平成28年 9月 1日の長万部以南は函館-新函館北斗間の『はこだてライナー』を除く特急・普通列車全便が運休となります。

  • このため、『はこだてライナー』は全便各駅停車となります。

また、道南いさりび鉄道についても、線路上に障害物が散乱した結果、平成28年 8月31日17時まで全線、翌 9月 1日16時まで木古内-上磯間が運休となる見込みです。

幸いこちらは路盤流失などは確認されていないようで、復旧にはそれ程時間が掛からないと思われます。

  • 道南いさりび鉄道は平成29年 9月 1日夕刻に復旧しましたが、函館本線は 9月 3日夕刻の復旧を目指して作業中との事です。

東日本管内・三陸鉄道の被害状況

今回の災害は北海道の主要線区のみならず、東日本旅客鉄道及び三陸鉄道にも影響をもたらしております。

東日本は岩手県内の

  • 釜石線・遠野-釜石間
  • 山田線・川内-宮古間

について、平成28年 9月 1日は全便運休となります。

  • 山田線は上米内-川内間が平成27年12月以来不通になっております。

加えて、釜石線直通の快速列車『はまゆり』も一部運休になります。

一方、三陸鉄道も北リアス線に支障が発生し、結果当分の間運転見合わせとなります。


追記:石北本線について

さて、前回甚大な被害を受け、今なお上川-白滝間が不通になっております石北本線についてです。

こちらは幸い並行道路が通行可能となっているようで、明日平成28年 9月 1日より上川-遠軽間で代行バスの運転を行う事となりました。

同区間の普通列車の本数が元から少ない事もあって、二・五往復の設定となります。

上川及び遠軽で普通列車と接続する事で、旭川-北見・網走間の旅客輸送が再開される事となります。

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