平成28年台風 9号での石北本線の被災状況

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    平成28年 9月 6日現在の状況はこちらをご覧ください。

過日の平成28年台風 9号では相当な被害がありました。

被害を受けた皆様にお見舞い申上げます。


石北本線の被災状況

さて、北海道旅客鉄道では、石北本線, 釧網本線と根室本線等で重大な被害が発生しました。

中でも石北本線の上川-白滝間は路盤崩壊などが複数箇所で起こっており、復旧には相当な日数が掛かると思われます。

以下に同線区の被災状況を挙げておきます:

上川-中越信号場間
路盤が 40mに亘って流失。
上越-奥白滝信号場間
排水施設に土砂が詰まる障害が発生(復旧見込)。
奥白滝信号場-白滝間
路盤の盛土が 25mに亘って崩壊。

この他、石北本線では以下の線区で河川増水に依り運転不能となっております:

  • 中愛別-愛川間
  • 瀬戸瀬-遠軽間

地域列車は問題ないが…

不幸中の幸いと言えるのは、被災線区は

  • 普通列車が特別快速『きたみ』を入れても一日二往復しかない事
  • 国道 273号と 333号が並行しておりバス代行が可能である事

でしょう。

とは言え、特別急行『オホーツク』と特別快速『きたみ』が運行出来ないのはかなりの痛手と思われます。

昨年平成27年も同線区で集中豪雨の影響に依り八日間不通になっておりましたが、今回はどうなるのでしょうか。


内地の食卓にも影響が?

また、被災線区はオホーツク地方で産出された農産物を輸送する"タマネギ列車"が夏から翌春にかけて運行されておりますが、これも運休を余儀なくされました。

しかも、平成28年は内地でタマネギが不作だった事もあって、例年より早い 8月 2日より"タマネギ列車"の運行が始まっておりました。

"タマネギ列車"運休の影響でタマネギ輸送が滞り、結果として内地でのタマネギ価格への影響が懸念されます。

かつて日本貨物鉄道が"タマネギ列車"の廃止を検討した際に、「トラックでは輸送し切れない」との声があって存続となった経緯がありますが、トラックでは確かに代行輸送し切れない状況のようです。

  • 釧網本線・根室本線経由と言う迂回路はありますが、日本貨物鉄道は釧網本線の第二種鉄道事業者免許を平成14年に返上しておりますし、そもそも釧網本線も不通になっております。

石北本線はどうなる!?

石北本線は、現状特定地方交通線並みの輸送密度しかありません。

ですが、名寄本線とふるさと銀河線(旧池北線)が亡き今、札幌とオホーツク地方を結ぶ唯一の鉄路となっております。

特に"タマネギ列車"は収益こそ上がらないものの、トラック輸送では運び切れない大量の貨物の輸送には鉄道が最適である事を雄弁に物語る存在となっております。

石北本線が消えてしまうと、オホーツク地方での農作物輸送に大きな支障が出る事となるでしょう。

そう言った事からも、石北本線は何とか北海道旅客鉄道の責任で残して欲しいものですが…。


余談

石北本線に於いては、赤字を少しでも減らすため特別急行『オホーツク』は欠かせないものとなっているでしょう。

かつてふるさと銀河線の廃止問題が浮上した際、石勝線・根室本線・銀河線経由で特別急行列車を走らせて収益改善を行うと言う案が浮上しました。

しかし、これが実現した場合石北本線から『オホーツク』が消え、銀河線の代わりに石北本線が廃止になる危険が生じる事が明らかになりました。

結果、石北本線沿線からも銀河線直通特急に反対する声が上がる事となりました。


日本は自然災害が多いので、災害時の迂回路はあった方がいいのですが、北海道では収益に較べて支出が特に多くなるため、それの維持も困難な状況です。

本来なら名寄本線か池北線のどちらかは石北本線のスペアとして残すべきだったのですが、どちらも維持出来なかったのです。

  • まぁ、迂回路が全部ダメになる可能性もありますが。

他の線区の被災状況

石北本線以外にも、北海道旅客鉄道管内では以下の被害もありました:

石勝線・ホロカ信号場構内
路盤崩壊。旅客列車運行は可能だが貨物列車は運休。
釧網本線・鱒浦-桂台間
土砂流入に依り路盤が計 38mに亘って崩壊(25日復旧見込)。
釧網本線・塘路-茅沼間
複数箇所での河川増水に依り運行停止。
根室本線・落合-上落合信号場間
河川増水に依り運行停止。
日高本線・鵡川-汐見間
通信ケーブルが流木に依り?切断。

日高本線は現在汐見以遠が平成27年 1月の高波に伴う土砂流出に依り存廃の危機に瀕しておりますが、これでまた復活が遠のいて行くのでしょうか…。

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