北陸新幹線敦賀延伸で在来線に起きる影響

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  • 以下の記事は、北陸新幹線を否定してのものではありません。

北陸新幹線が敦賀まで延伸すると考えられる在来線への影響です。

影響は延伸予定区間のみならず、意外に広範囲且つ多大な影響が起こるでしょう。


西日本旅客鉄道の交流電化区間

現在、西日本旅客鉄道の狭軌在来線で数少ない交流電化区間は

となっております。

北陸新幹線が敦賀に延伸した場合、北陸本線の交流電化区間を西日本は手放す事となります。

結果、西日本旅客鉄道は JR 七尾線の津幡駅周辺にだけ交流電化在来線を持つ事となります。


福井県の第三セクタはどうする?

福井県は北陸新幹線の敦賀延伸で、敦賀-大聖寺(牛ノ谷?)間の廃止に同意しております。

この区間は貨物の動脈路線ですので、当然第三セクタ会社を作って継承しなければなりません。

しかし、この結果福井県内の第三セクタ会社はデッドセクションを抱えなければならなくなります。

つまり、交直両用の電車か気動車で運転しなければなりません。

福井県の鉄道に対する姿勢を見ると、富山県や石川県同様 521系を譲受ける可能性が高いと思われますが、これが余計な負担とならなければ良いのですがねえ…。



西日本旅客鉄道の問題


JR 七尾線のためだけに交直両用電車を維持する?

また、この問題は西日本旅客鉄道にとっても厄介な問題でしょう。

と言うのも、北陸本線の大半の区間を手放しても、JR 七尾線が残っているからです。

JR 七尾線は大半が直流電化ですが、交流電化の IR いしかわ鉄道から分岐した部分だけが交流電化となります。

結果、西日本旅客鉄道は北陸新幹線が敦賀に延伸しても JR 七尾線のためだけに交直両用電車の維持をしなければならないのです。


考えられる対策

考えられる対策はない訳でもありませんが、どれも難しいと思われます。


IR いしかわ鉄道を直流電化する

…出来ると思いますか?


JR 七尾線の金沢直通を廃止する

具体的には、

  • 津幡駅に JR 七尾線専用ホームを設置してそこまでを直流電化にするか、
  • 従来の交直電化切替を駅間の車上切替から津幡駅での地上切替に変更する

等し、JR 七尾線の車輌を 125系等の直流専用車に置換えて津幡-七尾間の折返し運転のみとします。

しかし、JR 七尾線は IR いしかわ鉄道と一体化した通勤路線でもあり、津幡での乗換強制は利便性を大きく損ねる事となるでしょう。

結果モータリゼーションを促進して JR 七尾線の衰退を引起し兼ねません。


JR 七尾線を非電化に戻す

JR 七尾線の車輌を全て気動車に置換えます。

これなら IR いしかわ鉄道への直通は維持出来ます。

しかし、かつて JR 七尾線の電化の代償として穴水-輪島間を失った事を考えると、自治体が納得してくれるでしょうかねえ…。

  • JR 七尾線を電化しなくても穴水-輪島間はジリ貧でしたが、電化さえ求めなければこの区間の経営分離の口実を与えずに済んだ筈です。

とは言え、これ以上の策はないのではないかと思われます。

非電化に戻した区間は、勿論西日本旅客鉄道が引続き運営します。

まさか、のと鉄道に経営分離なんて言いませんよねえ…?


『能登かがり火』は?

北陸新幹線が金沢まで延伸する前は、ほくほく線経由の『はくたか』や東海道線経由の『しらさぎ』の一部が JR 七尾線直通で和倉温泉まで運転しておりました。

北陸新幹線延伸後も、二次交通となる事から在来特急『はくたか』や『しらさぎ』に代わって『能登かがり火』が設定されております。

こう考えると、金沢-和倉温泉間の特急列車が維持される可能性は高いと思われます。

とは言え、『能登かがり火』のまま存続するとは思えません。

  • 愛称名を変える
  • 気動車特急にする

などの変更は充分考えられます。


余った 68x系や 521系は今後も直流専用化へ?

JR 七尾線の問題が解決すれば、西日本旅客鉄道は完全に在来線での交流対応車が不要になります。

既に北陸新幹線延伸の影響等で 683系の一部が直流専用の 289系に改造されております。

当初は交流機器は撤去されていませんでしたが、その後交流機器の撤去が行われたと言います。

恐らく 521系も北陸本線を継承する第三セクタに譲渡するものを除いて交流機器が撤去されるでしょう。

  • 北陸本線の長浜-敦賀間が直流電化された影響で、敦賀を跨いだ普通列車は大幅に減便されました。

    北陸本線の経営分離に依り、敦賀を跨ぐ列車が全廃される可能性は充分あるでしょう。


『ムーンライト九州』ももはや永久にあり得ない?

かつて客レで運転されていた臨時夜行快速列車『ムーンライト九州』は客車等の老朽化を理由に廃止されました。

廃止の際、485系に置換えて継続しろと言う声もありました。

また、485系亡き今でも 68x系を使って再開すべきと言う声もあります。

でも、この調子だと仮令北陸新幹線が敦賀に延伸して 68x系が余ったとしても、交流電化機器が撤去されて結果『ムーンライト九州』に転用される事は永久にないのでしょうねえ。

こう考えると『ムーンライト九州』の復活は永久にあり得ないのでしょうねえ…。

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