留萌本線留萌以遠の廃止日確定へ
- 18時46分
- カテゴリ:鉄道ネタ
北海道旅客鉄道の発表に拠りますと、平成28年 4月28日に廃止届出を行った留萌本線・留萌-増毛間について、6月 9日に実施された国土交通省北海道運輸局に依る聴取の結果、廃止日繰上を容認されたとの事です。
これを受けて、平成28年 6月28日に当該区間の廃止日を予定通り平成28年12月 5日に繰上げる届出が行われました。
これに依り、留萌本線留萌以遠の廃止日が確定した事となります。
■旧江差線に較べて寂しい状況
平成26年 5月12日に廃止された旧江差線・木古内-江差間については、平成25年 4月26日に届出が出され、このため"猶予期間"が一年以上ありました。
その間に『準急えさし号』などの企画列車を運転したりお別れ乗車ツアーを企画するなどして、ました。一儲けもとい廃止を盛上げ
一方、今回は廃止まで半年を切ってやっと廃止日が確定した事になります。
このためか、廃止が近いにも拘らず廃止記念企画は殆ど行われていないようです。
□『準急るもい』も運転なしか?
強いて言えば、記念入場券・記念乗車券セットが発売されたくらいでしょう。
『準急るもい』のような企画列車の運行の話も今のところは聞かれません。
『増毛ノロッコ号』についても、平成28年 5月 8日に運転されて以来夏休み期間の運行計画もないようで、それどころか一部では 5月の運行が最後ではないかとさえ言われております。
それでなくても、夏の臨時列車の運行計画さえ惨憺たるものですから、多少鉄ヲタから金が貰えても運転しようと言う気にはならないのでしょうか。
■旧江差線と異なる事情
□北海道新幹線に合わせた旧江差線の処理
そもそも、江差線木古内以遠とは事情が異なるのもあるのでしょう。
江差線木古内以遠の場合、北海道新幹線暫定開業に依り並行しない同区間が孤立する事から廃止となりました。
そして、江差線の同区間の処遇については予てから北海道新幹線の整備計画と並行して協議が重ねられておりました。
こう言った事もあって、無理のないスケジュールで廃止させる事が出来ました。
遅くとも北海道新幹線開業予定日までに廃止すれば良かったのですから、時間的余裕もありました。
□留萌線を追込んだ北海道旅客鉄道の経営問題
一方、留萌本線については平成27年 6月に突然廃止の話が浮上しました。
地元にしてみれば突然の廃止案でしたが、ここ数年で明らかになった北海道旅客鉄道の絶望的な台所事情もあって、殊の外あっさりと廃止を容認する事となりました。
- この辺りが三江線との決定的な違いでしょう。西日本旅客鉄道は何のかんの言ってもここまで酷い状況ではありませんから。
北海道旅客鉄道は一刻も早く廃止したいのか、北海道運輸局の繰上げ容認を受けて当初の計画通りに廃止を決定しました。
■取敢えずこれだけ
これから夏休みに入って"生前葬"に来る方も多くなるでしょう。
取敢えず、利用客や沿線住民に迷惑を掛けない事を願います。
- 特に撮影のためなら何やっても良いと言うのは論外です。
■余談
最近では余りディスる気も起きないのですが、自称旅行会社社長は以前廃止が決まった鉄道をタダでよこせと言っていましたが、今回は何もしないのでしょうかねえ。
一昔前だったら、「留萌本線のために『はまなす』を快速列車として復活させて」ぐらいの事は言っていたのですがねえ。
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