『北斗星』の代替も考えてみたが

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北海道新幹線の開通で、埼玉県や北関東からは函館がより身近になります。

でも、その引換えに『はまなす』が廃止される事で、首都圏から早い時間に鉄路で札幌に着くのが困難になります。

北海道なんて航空機で行けばいいと言えばそれまでですが、一応鉄道趣味人ですので鉄路でもと言う気になるのです。


『はくつる』復活は?

これまで何度も書いた通り、『はまなす』が函館-札幌間に運転区間を短縮して生き存えたとしても、所要時間が短過ぎるため到着が早過ぎてしまいます。

確かに『サンライズ瀬戸』は航空より早く時間に高松に着ける事である程度支持を得ておりますが、札幌 6時台着では早過ぎます。

そこで、もう一つ視点を変えてみました。

まぁ、絶対にやる筈が無いでしょうが、一言で言えば『はくつる』の復活です。

ある意味青函トンネル開通前に逆戻りしているのですが、内地の夜行→青函連絡新幹線→道内の昼行と言うルートを確立する訳です。

結論が結論なので、『新はくつる』に充当すべき車輌についてはここでは述べません。

  • まぁ、この一言でオチが見えるでしょうね。

下りの運行ダイヤで考えてみる


新青森行きの場合

かつての『はくつる』は青函航路への接続のため青森行きとなっておりました。

『新はくつる』は北海道新幹線への接続のため新青森行きとします。

新青森に 6時台前半に着けば、『はやて91号』と『北斗 3号』に乗継ぐ事で札幌には11時27分に着きます。

かつて『北斗星』が二便体制だった頃の後発便が11時台着だった事を考えれば、これこそ『北斗星』の代替になり得るでしょう。


二番列車に接続させたら?

ただ、早朝 6時台に新幹線への乗継を強いられるのはかなりきついでしょう。

特に冬季の場合、まだ暗くて寒い時期に新青森で車外に出されるのでは誰も使わないでしょう。

そこで、もう少し到着を遅らせてみたらどうでしょう。

『はやて91号』の次は、新青森 7時57分発の『はやて93号』となります。

この列車に合わせてダイヤを組めば、それ程きつくはないと思われます。

この場合、『スーパー北斗 5号』の乗継で札幌到着は12時41分となります。

ただ、これでは、朝一番に東京から『はやぶさ 1号』を利用するのと二時間しか早くなりません

たった二時間のために新青森で面倒な乗継をしなければならないのかと思われたら、利用する側もそれまででしょう。


料金面は?

もう既に結論は出たも同然ですが、一応料金面も見てみました。

何時もでしたら大宮からとしますが、今回は東京からとします。

東京から東北・北海道新幹線、新函館北斗から『(スーパー)北斗』を往復で利用する場合、通常期の普通車なら 片道 25,600円となります。

  • 内訳は、運賃 14,140円の一割引 12,720円と特急料金 12,880円です。
  • 東京-新青森間『新はくつる』
  • 新青森-新函館北斗間の新幹線
  • 新函館北斗-札幌間『(スーパー)北斗』

を往復で利用する場合、一番安い B寝台(開放式または『ソロ』)だと片道 32,310円となります。

  • 内訳は以下の通りです:

    運賃
    東日本・北海道旅客鉄道
    営業キロ 988.8キロは 12,630円の一割引 11,360円
    アイジーアールいわて銀河鉄道
    1,180円
    青い森鉄道
    3,120円
    『新はくつる』特急料金
    東日本・北海道旅客鉄道
    2,910円
    アイジーアールいわて銀河鉄道
    500円
    青い森鉄道
    760円
    『新はくつる』 B寝台料金
    6,480円
    北海道新幹線の特急料金
    4,450円
    『北斗』特急料金
    3,110円の乗継割引 1,550円

こうしてみると、宿代が浮くとは言えちょっと高いような気がします。

しかも、夜行列車は客単価をもっと引上げないと黒字にならないと言われております。

でも、早朝到着の列車に超豪華な A寝台『ロイヤル』とか設定しようと思わないでしょうねえ。

  • ちなみに『北斗星』の B寝台往復利用の場合は 26,560円でした。

航空運賃も見てみよう

更に意味は無いと思いますが、航空運賃とも較べてみましょう。

東京国際-札幌新千歳間の場合、全日空や日本航空のようなレガシィキャリアだと前日まで申込める特定便割引運賃でも 25,000円くらいにしか下がりません。

でも、エア・ドゥやスカイマークのような新規キャリアだと同様の特定便割引運賃は 2万円でお釣りが来ます。

況して成田国際発でも格安航空会社だったら、普通運賃でももっと安いでしょう。

こう考えると、所要時間が較べものにならないほど遅い鉄路での移動など、余程の航空機嫌いか鉄道原理主義者でもない限り利用されないのでしょうねえ…。

そもそも、航空機を選択するような方は、多少高くても速い事を利点に利用する筈です。

何倍もの所要時間が掛かる鉄路では、それこそ航空運賃の半額でも訴求出来ないでしょう。


結論

結局、北海道新幹線開業と引換えに、旅客鉄道は首都圏-札幌間のシェアを放棄する事になるでしょう。

『はまなす』或いは『北斗星』の代替を運行しても利便性や価格面で勝ち目がなく、もはや僅かながらあったシェアを座して航空に奪われるしか無いでしょう。

そしてこの状況は、札幌延伸(一部では長万部か倶知安まで暫定延伸と言う案もありますが)まで続くでしょう。

  • 北海道新幹線が現状通りの速度だと、札幌に延伸しても勝ち目がないと言う噂もありますが…。
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