奥津軽いまべつ駅からの二次交通
- 16時04分
- カテゴリ:鉄道ネタ
その立地条件を見ると、需要は極めて小さいと思われます。
それでも、二次交通の整備などで活性化を目指す動きがあります。
■奥津軽いまべつ-津軽中里間の路線バス
青森県今津町等は奥津軽いまべつ駅と津軽鉄道・津軽中里駅を結ぶ路線バスを実現するとしております。
北海道新幹線開業後の二次交通として整備するものです。
□概要
今別周辺には津軽線くらいしかなく、特に観光利用のための二次交通網は殆どありません。
このため、北海道新幹線の観光利用を促進するため、津軽今別発着の観光用バスの社会実験運行を行ったりしておりました。
また、奥津軽いまべつ-津軽中里間については津軽鉄道がデュアルモード・ヴィークル(DMV)で五所川原から直通する構想を持っておりましたが、結局断念しており、それを通常のバスで実現した形とも言えます。
予定では、以下のように運用する事となっております:
□北海道から奥羽本線への短絡路線として使えるか?
この経路をいわゆる乗り鉄がショートカットとして利用する事を考えているようです。
ですが、結論から言えば余り役には立たないでしょう。
短絡経路とするのですから、当然北海道から内地入りする際の経路となるでしょう。
でも、このバスは恐らく首都圏方向からの新幹線に合わせて設定されると思われます。
つまり、北海道からの接続は余り考慮されないと思われます。
- 但し、奥津軽いまべつ駅では日中に上下便の停車間隔が短い時間帯もあり、そのような時間帯には上下双方から受入れられるようにする可能性はあります。
また、観光向けとなる事から、早朝や深夜の運行はないと思われます。
それでも利用するとしたら、奥津軽いまべつ-五所川原間は以下のようになるでしょう:
- 所要時間
- バス…約七十分
- 津軽鉄道…約五十分
で、乗継時間などを考慮すると二時間半くらいか?
- 運賃
- バス… 1,200円
- 津軽鉄道… 850円
で、合計 2,050円
また、五所川原は五能線なので、川部までは三十分くらいかかります。
乗継時間を考慮すると、三時間半にはなる事も予想されます。
最も、
- 津軽線の津軽二股-青森間が大体一時間半、
- 奥羽本線の青森-川部間も一時間くらい
ですので、津軽二股駅と青森駅での接続が悪い場合は僅かながら短絡効果は期待出来るでしょう。
ただ、常用出来そうなルートにはならないと思われます。
何よりも、別払いを強いられる訳ですから、通り過ぎるだけならやめた方が良いでしょう。
■『リゾートあすなろ竜飛』は?
この他、奥津軽いまべつ駅は竜飛岬へのアクセスにも使えそうです。
現在、竜飛岬へ公共交通を使用する場合は津軽線と路線バスの乗継のみとなっております。
一応、津軽線・津軽二股駅が奥津軽いまべつ駅の乗継駅になる予定ですが、連休期間などに運行が予定されている『リゾートあすなろ竜飛』は津軽二股に止まるのでしょうか?
北海道新幹線開業後も新青森から運行する予定となっておりますが、北海道新幹線の利用者を喰っちゃって良いのでしょうかねえ?
奥津軽いまべつ駅から竜飛岬に直行するバス路線の設定が検討されていないのは、恐らく津軽線を干上がらせないためかと思われます。
でも、東日本側が奥津軽いまべつ駅の活性化に非協力的なら設定しても良さそうな気がします。
- まぁ、提携関係はあっても北海道旅客鉄道は東日本にとっては所詮"赤の他社"ですからねえ…。
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