デュアルモード・ヴィークルと JR 山田線

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このところ、青春18きっぷ・北海道 & 東日本パスの事ばかり話題にしておりましたが、JR 山田線の事を書くつもりでおりました。


かつて開発されていたデュアルモード・ヴィークル

かつて、北海道旅客鉄道は、鉄道と公道の双方を走行出来るデュアルモード・ヴィークル(DMV)を開発しておりました。

北海道のみならず、全国からローカル線の救世主として期待の眼差しが向けられましたが、北海道旅客鉄道自身の問題から開発が停止されてしまいました。

その後、国なども関心を持ってはいたようですが、平成28年 1月現在、目立った話題を聞く事がなくなりました。

ですが、JR 山田線, かつて廃止された岩泉線或いは只見線にこそ、DMV は有用だったのではないかと思われます。

これらの線区は DMV でも充分輸送が可能な程度の需要となっております。

また、線形が非常に悪く、鉄道用地をバス専用道にする事も困難です。

加えて、運用上の理由から不通区間はかなり拡げられておりますが、実際にはそれ程不通区間は長くはありません。

つまり、DMV を導入する事で、不通区間だけを公道走行とし、線路がある区間は通常通り鉄道線を走行出来るようになる筈です。


JR 山田線の場合

JR 山田線の場合、平成28年 1月 7日現在の不通区間は、国道106号に並行している箇所です。

つまり、不通箇所だけ国道106号を経由し、それ以外は従前通り JR 山田線を走行する事で応急措置が可能となります。


DMV で快速『リアス』を

加えて、上盛岡-区界間を短絡した快速列車『リアス号』を DMV で運行します。

DMV はそれ程高速ではありませんが、JR 山田線の上盛岡-区界間はかなり大廻りしているため、短絡効果は絶大なものとなります。

短絡区間には、山岸, 上米内, 大志田, 浅岸の四駅がありますが、うち大志田と浅岸は平成28年 3月に廃止が決定しており、このため上米内-区界間は鉄道線として廃止してもよいでしょう。

  • 盛岡-上米内間については LRT 化も提案されておりますが、新駅を追加して東日本旅客鉄道が"盛岡線"として営業を継続するのが良いでしょう。

DMV に対する冷ややかな声

ところで、話は変わりますが、DMV はローカル線の救世主として期待されていた一方、実は冷ややかな声も少なくはありませんでした。

すなわち、「公道が走れるなら普通のバスでいいではないか」と言う意見も多かったのです。


バス高速輸送システムが DMV を不要にした?

DMV と競合う技術として、バス専用道を整備したバス高速輸送システム(BRT)が挙げられます。

東日本大震災で不通になった気仙沼線や大船渡線は BRT での暫定復旧で大幅に増発され利便性が向上し、結果鉄道線としては廃止して BRT として完成させる動きがあります。

鹿島鉄道線や日立電鉄線の BRT 転換も成功しつつあり、DMV で鉄道を延命するより鉄道を潰して BRT にした方が良いと言う風潮さえ産み出し兼ねません。

こう言った事を考えると、DMV がアイディア倒れに終わってしまったのは致し方がない事だったのかも知れません。

JR 山田線の場合も、国道106号の高規格バイパス『宮古盛岡横断道路』の事業が進められており、益々 JR 山田線の立場がなくなりつつあります。

やはり座して廃止を待つしか無いのでしょうか。

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