北海道新幹線は航空を倒せないかも?

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平成28年 3月に暫定開業を予定している北海道新幹線ですが、航空には大した脅威にならないかも知れません。

それも永遠に。


東京-札幌間の航空には勝てない?


新函館北斗暫定開業での状況


二十四時間化する新千歳空港

札幌への玄関口・新千歳空港では、平成27年10月25日から深夜便の拡充が行われます。

具体的には、旅客便では深夜帯に

日本航空 JL531便(既設)
東京国際20時30分発、新千歳22時00分着
全日空 NH81便
東京国際20時40分発、新千歳22時10分着
スカイマーク BC729便
東京国際20時00分発、新千歳22時05分着
エア・ドゥ HD39便
全日空 NH4739便
東京国際21時00分発、新千歳22時35分着

が運航される事となります。


東京-札幌間の鉄道のシェアは逆に減ってしまう?

新千歳空港では二十四時間運用を目指しており、今後も利用状況に依っては深夜便が更に増えるかも知れません。

北海道新幹線では、下り最終便を東京19時台発で実現するように調整中との事ですが、実際新幹線の運行時間帯を考慮すると東京19時台発が限界で、札幌方面には到底太刀打ち出来ないでしょう。

札幌のビジネスホテルより格安且つ快適な連絡寝台列車があれば、首都圏からの出張利用者の需要には応えられそうですが、正直北海道旅客鉄道にそんな列車を走らせる余力はないと見るべきでしょう。

『北斗星』が亡くなった今、東京-札幌間のシェアは更に小さくなる事さえあり得ます。


このままでは新幹線が札幌延伸しても航空に負ける?

個人的に気になるのは、まだずっと先の事ですが、北海道新幹線が札幌まで延伸しても航空便に勝てない恐れがある事です。

これは、青函トンネルのボトルネックよりも、整備新幹線貸付料と最高速度の関係が問題になります。


貸付料をケチって航空に負ける?

整備新幹線区間は、どの路線も仕様上は 300キロ毎時以上に対応しております。

ですが、貸付料を増額させないため、どの線区も 260キロに抑えられております。

ただ、盛岡以北が最高 260キロ毎時のままでは、東京-札幌間の所要時間は四時間半を切る事さえ叶いません。

これでは東京-博多間のように、東京-札幌間のシェアは一割台に留まるのがオチでしょう。


ダイヤ面でも航空の方が有利?

また、東京-札幌間を五時間で行けても、東京からの最終便は18時台がせいぜいです。

一方航空便は更に遅い便もあり、それらを使えば新幹線最終便より早く札幌に着きます。


結論

少なくとも巨額の税金を投じて作る以上、貸付料と言う見返りが相当無ければ大失政となってしまうでしょう。

個人的にはこれが気になります。


東京国際-函館間はどうなる?

さて、今回の北海道新幹線暫定開業で最も影響を受けるであろう、東京国際(羽田)-函館間はどうでしょう。

平成27年10月11日現在、東京国際発函館行きの最終便は、東京国際17時30分発の日本航空 JL589便です。

到着時間はともかく、新函館北斗行き最終便を東京19時台発に出来れば、東京の滞在時間を一時間半以上拡げる事が出来ます。

それでは、航空業界は対抗するでしょうか。

制作者の予想ではないと思われます。


函館空港の運用時間の問題

現在、函館空港の運用時間は20時30分までとなっております。

ただ、この時間は、最終便がそれ程遅くないからこそと言われております。

これが本当なら、航空会社が望めばもう少し運用時間を伸ばす事もあり得ます。


函館深夜便に廻せない東京国際空港の発着権

でも、東京国際空港の発着権はどこも余裕がなく、少なくとも函館への深夜便にまでは廻せないでしょう。


北陸新幹線で富山航路が減便される可能性

ただ、可能性があるとしたら全日空でしょう。

北陸新幹線金沢延伸の影響で、早くも富山航路が壊滅的な状況になっております。

このまま、山形新幹線で壊滅した山形航路のように全日空が撤退するのは時間の問題でしょう。

早ければ、平成28年夏季ダイヤ改正で減便となる可能性は充分あります。

そして、富山向けに使われた発着権を他路線に廻す事は充分あり得ます。


それでも、函館深夜便には廻され難い

ただ、

  • 函館空港の運用時間帯を変える必要がある事
  • 他にも振分けたい運用先があるであろう事
  • そもそも、そんなに遅く函館に向かう旅客は新幹線から奪える程多くはないであろう事

から、函館深夜便には廻され難いと思っております。


深夜便以外の問題

それでは、昼間便はどうなるでしょう。

東京-新函館北斗-函館間の所要時間が四時間を切れない事から、航空に対する優位性が薄れると言う意見が根強くあります。

これを航空側から見ると、航空への影響はそれ程致命的でないと言える事になります。


まとめ

航空業界にとって、北海道新幹線の開業は、それ程脅威にはならないのではないかと思われます。

言い換えれば、投資に見合った新たな需要が掘起こせるならいいのですが、そうでなかったとしたら大失敗に終わり兼ねません。

勿論、現状のみを見てこう判断したのであって、状況が変わればこれらの心配は杞憂になる事でしょう

そうなる事を願いたいと思います。

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