現美新幹線(ゲンビ・シンカンセン)について思う事

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東日本旅客鉄道は、平成28年春から、アートカフェ新幹線『現美新幹線』の運行を始めると発表しました。


『現美新幹線』とは

現美新幹線』とは、平成28年春から上越新幹線・越後湯沢-新潟間で臨時列車としての運行を予定している観光列車です。

「走る美術館」をコンセプトとして現代アートを鑑賞しながら新幹線で移動すると言うもので、車輌には秋田新幹線を撤退した E3 系ミニ新幹線電車を改造したものを充当します。

各号者毎に、別々の芸術家が制作した作品を展示し、また一輌にはカフェコーナを設置し、現地の食材を活かしたスイーツやコーヒなどを提供すると言う事です。


これ、成功するのか?

正直言って、成功するのかは疑問です。

この手の列車は首都圏からの利用を期待している筈で、恐らく越後湯沢で東京からの『たにがわ』と接続するように運用すると思われます。

でも、それだったら直接『Art とき』(仮称)とでもして東京まで乗入れればいいのに、何故かそうしようとしません。


たった一時間程度で何が楽しめる?

越後湯沢-新潟間となると、新幹線ではどんなにチンタラ走らせても一時間で行けてしまいます。

芸術品を鑑賞しながら移動するとなると、のんびり座っている訳にも行かないでしょう。

また、他の車輌の旅客が鑑賞目的で頻繁に出入りすると、快適さを損ねてしまいます。

カフェとかにしても、一時間程度の運行でどれだけ利益が出るのでしょうか。

正直、この話を聞いたとき「束、ご乱心?」とさえ思いました。


上越新幹線へのテコ入れか?

このようなコンセプトの列車は、寧ろ所要時間が長い在来線でやった方が効果的だと思います。

『東北エモーション』『おいこっと』等のようにキハ110系辺りを改造して投入するとかした方が有効でしょう。

それを敢えて所要時間が短い上越新幹線、それも区間を区切って新潟県内限定で行うと言うのは、やはり上越新幹線へのテコ入れが狙いなのでしょうか。


新潟県東部で危惧された"西暦2014年問題"

上越新幹線沿線、取分け新潟県内では、"西暦2014年問題"として北陸新幹線の北陸延伸後の上越新幹線の地位低下の影響を危惧する動きを見せておりました。

  • 正確には北陸新幹線の延伸は平成27年(西暦2015年)でしたが、西暦2014年度開業と喧伝されていたため、「西暦2014年問題」と呼ばれておりました。

上越新幹線はビジネスなどでも活用されますが、やはり新潟市等の規模を考えるとプレジャがメインになるのは否めません。

しかし、北陸新幹線の延伸で富山や金沢により早く行けるようになると、新潟へのプレジャ需要がそちらに流れてしまい、結果上越新幹線の需要低下から減便などが行われるのでは…と言う訳です。


東日本も上越新幹線の斜陽化を恐れている?

また、東日本旅客鉄道も、上越新幹線のインフラを買い取った以上、収益を可能な限り維持したいのでしょう。

上越新幹線の羽越直通は可能性が薄く、現在事業中の新潟駅対面乗換では旅客がそれ程急増するとは思えません。

こうなると、上越新幹線でしか楽しめないものを導入して差別化を図る必要があるのでしょう。

特にプレジャに依存する線区だけに、そう言うのが有効と判断したと考えられます。


ネタ私案・E4 系をスペシャルトレイン化したら?

上越新幹線のテコ入れをしたいのなら、直接東京に乗入れないのは効果が薄くなるだけでしょう。

現在、上越新幹線専用編成となっている E4 系の一編成について、先頭のグリーン車付きの八号車を、

  • 一階はビュッフェ
  • 二階はグランクラス

に改造し、東京まで乗入れるのです。

グランクラス名物の車内食は、当然一階で作った出来立てのものとします。

そしてそのうえで、他の車輌の一階部分をギャラリーとして展開します。

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