西日本旅客鉄道が提唱する北陸新幹線ルート

  • トゥィッターで言及(トゥィート)
  • アメーバで共有
  • はてなブックマークに登録
  • フェイスブックで共有
  • タンブラーで共有
  • Google+

西日本旅客鉄道は、北陸新幹線敦賀以西の希望ルートとして、小浜と京都を経由するルートを提唱しました。

言ってみれば、これまで候補とされて来た若狭ルートと湖西ルートを足して二で割ったような経路です。


あっぱれ、西日本旅客鉄道!

これまで、整備新幹線では旅客鉄道会社は政府や有力政治家の言いなりになっておりました。

完全民営化を果たした東日本や西日本にさえ、新幹線整備に関しては殆ど発言権を与えず、ほぼ一方的に新幹線の経営を求めてきたのです。

  • 一応、並行在来線の経営分離については意見を認めておりますが、それだって整備ありきですから。

東海旅客鉄道が中央新幹線を完全に自費で整備する事としたのも、政府や沿線自治体などの干渉を極力排除するのが狙いだったとも言われております。

  • それ故、中央新幹線は政治新幹線もとい整備新幹線ではなくなりました。

そんな中、西日本旅客鉄道が希望する経路を提唱したのを見て、やっと民営企業らしい応対をしてくれたかと評価したくなります。


何故、小浜-京都ルートを提唱したのか?

恐らく、嶺南地方(福井県西部)が新幹線整備から取残されないためではないでしょうか。

以前、制作者は北陸新幹線の経路として湖西ルートを推した記事を書きました。

その中で、小浜に対しては新幹線の代わりに若江線を整備し、小浜線と若江線を経由する新在直通列車で対応すれば良いと書きました。

新幹線整備の際にしばしば言われる詭弁もとい主張として、「均衡な国土の形成」と言うのがあります。

ですが、新幹線整備に依り開通前になかった新たな不均衡を産出して来たのは紛れも無い事実です。

北陸新幹線が湖西ルートなり湖南ルートなりで整備された場合、嶺南地方には新幹線は及ばず、大幹線の一つである北陸本線が通る通らないで生まれた格差すなわち不均衡が、更に拡大する事になるのは必至です。

そのような事から、嶺南地方に対して整備が困難だとしても、何らかの救済策を与えるべきだと考えていたのです。

西日本旅客鉄道が小浜経由を提唱したのは、嶺南地方が取残される事を危惧してのものでしょう。

  • まさか、小浜線を経営分離するための口実…なんて事はないでしょうからね

小浜-京都ルート案にまつわる制作者の妄想


小浜-京都間に途中駅は?

地図を見ると、小浜-京都間の経路はほぼ真南に直行する経路となります。

大津にも経由すると言う話もあるようですが、そうすると若干東に進まねばならず、経路が∫状になってしまいます。

何より、大津市は京都市に隣接しており、琵琶湖線でも二駅間しかありません。

そんなところに新幹線駅を並べるのは非効率でしょう。

さて、航空写真を見ると分かりますが、小浜市と京都市の間にはひたすら山が並び、途中駅を設置出来そうな市街地は全く存在しません。

ただ、小浜駅と京都駅間は直線距離で50キロはあるので、万一に備えた非常施設の意味を兼ねた駅は必要かも知れません。

そこで、以下のような経路はどうでしょう。

  • 小浜 - 京都広河原(スキー場近く) - 蔵馬(叡山電鉄鞍馬線乗換?) - 京都

途中駅はいずれも京都市内となりますが、福井県の県域が南北方向に短いため、福井県内に新駅を設置出来そうな場所はありませんでした。

いずれの駅も山中にあるため、地下駅となるでしょう。

加えて、蔵馬辺りでは景観問題や叡山電鉄の経営問題が浮上するかも知れません。


小浜線の経営分離は?

北陸新幹線敦賀以西が小浜-京都ルートで整備される場合、並行在来線は小浜線・敦賀-小浜間となるでしょう。

この区間の経営状況や西日本旅客鉄道の状況を考えると、同区間の経営分離は100%不可避でしょうねえ。

下手をすれば、東舞鶴まで全部経営分離と言う事になるかも知れません。

また、北陸本線については福井-敦賀間の直流電化を求める声も上がっておりますが、それが実現すれば経営分離区間を引継ぐ第三セクタ鉄道は直流式電車一形式で福井-小浜・東舞鶴間をカヴァー出来るかも知れません。


『しらさぎ』はどうなる?

西日本旅客鉄道は、北陸新幹線敦賀延伸から敦賀以西開通までのつなぎとしてフリーゲージトレインの開発を進めております。

北陸新幹線の整備状況にも依りますが、完成後にはフリーゲージトレインで湖西線・JR 京都線経由で大阪に向かう事となります。

恐らく『しらさぎ』もフリーゲージトレインで存続すると思われます。

北陸新幹線敦賀以西が湖南ルートでない限り、名古屋から長浜経由で北陸に向かう列車は失くせない筈です。

小浜-京都ルートとなれば間違いなく存続となるでしょう。

ただ、東海旅客鉄道は東日本旅客鉄道以上にフリーゲージトレインには関心がなく、中央新幹線が全通していたとしても東海道新幹線に通してはくれないと思われます。

もっとも、『しらさぎ』は東海道新幹線が通らない尾張一宮, 岐阜, 大垣に止まるからこそ価値があるとも思えますが。

関連記事
スポンサーサイト