『ムーンライトながら』は早晩廃止されるかも?

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今後中央東線特急『あずさ』用にE353系が導入されると、それまで『あずさ』に充当されていたE257系が他地区へ配置転換されます。

E257系転属の最有力候補は東海道線在来特急『踊り子』と言われております。

その結果、E353系導入が『ムーンライトながら』の存続に関わる事となるのです…。


185系廃止で『ムーンライトながら』はお終いか?

E257系が『踊り子』に充当されれば、当然それまで『踊り子』に充当されていた185系が整理される事になるでしょう。

平成27年現在、『ムーンライトながら』には185系のモノクラス編成が充当されておりますが、E353系の増備に伴う 185系の淘汰で、『ムーンライトながら』に車輌を廻せなくなってしまう事態になってしまうかも知れません。


E257系は転用出来ない可能性が

そうなると、「185系がなくなるなら E257系で運転すればいいじゃない」と言いたくなるかも知れません。

しかし、E257系は東日本のオリジナル車です。

東海側に、E257系を運転出来る乗務員はどれだけいるでしょうか。

鉄道車輌は自動車などと違い、運転台の仕様がまちまちになっております。

このため、E257系を東海側に乗入れるには、運用開始までに東海側での乗務員訓練が必要になる事が考えられます。

ですが、大した売上もない鈍行列車ごときのために、大枚叩いて乗務員訓練を実施すると思いますか?

斯くして、E257系を『ムーンライトながら』に転用する事は、傍目で見るより難しいのです。


東海側も E257 導入には備える筈ですが…

勿論、『踊り子』は修善寺直通便があり、このため熱海-三島間で東海乗務員の乗務が必要になり、従って東海側でも最低限の乗務員に訓練を実施する事は間違いないでしょう。

ただ、『踊り子』用の頭数で『ムーンライトながら』の運行乗務員を確保出来るでしょうか。

それでなくても、昨今では夜行列車の乗務員確保には苦労していると聞いております。

かつては「俺達から仕事を奪うな」と廃止に反対された夜行列車ですが、夜行列車が風前の燈と化した昨今では「余計な仕事をさせるな」になってしまっているのです。

それでなくても、『ムーンライトながら』は文字通りの貧民輸送列車で客質も非常に悪く、乗務を嫌がる方もいるでしょう。


参考:『ムーンライトながら』での東海の収益を算出してみた

以前にも本拠地サイトで算出した事がありますが、既に消費税率も改正されておりますので、本記事の掲載を機に改めて試算しましょう。

東京-大垣間を利用すると仮定します。


普通乗車券で利用した場合

平成27年 9月現在、東京-大垣間の普通乗車券の運賃は、6,800円となります。

東京-大垣間は 410.0キロで、うち東海管内は熱海-大垣間の 305.4となります。

運賃から消費税と販売報酬を差引いた金額を按分すると:

  • 6,800円 ÷ 1.08 × 95% × 305.4キロ/410.0キロ ≒ 4,455円

加えて、現在の『ムーンライトながら』は全席指定ですので、指定席料金も加算されます。

指定席料金の取り分は、通常期・繁忙期の場合:

  • 520円 ÷ 1.08 × 95% × 305.4キロ/410.0キロ ≒ 341円

すなわち、東海旅客鉄道の収入は、合計で 4,796円となります。


青春18きっぷで利用した場合

旅客鉄道六社での山分けを考慮しなくても大損する?

一方、青春18きっぷ一回分から消費税と販売報酬を差引いた金額は、2,084円となります

加えて、現在の『ムーンライトながら』は全席指定ですので、指定席料金も加算されます。

これも、東日本の取り分を考慮しないのなら、消費税と販売報酬を差引いた金額となりますから、

  • 520円 ÷ 1.08 × 95% ≒ 457円

すなわち、合計で 2,541円にしかなりません。

実際には、この金額を旅客鉄道六社で山分けする訳ですが、それを考慮するまでもなく普通運賃の半額程度にしかなりません。

半額なら安過ぎないと思われるかも知れませんが、営業キロにしては明らかに安過ぎます。

いずれにしても、各社での山分けを論じるまでもなく、東海にとっては大損となる事は明らかとなります。

  • 本来なら青春18きっぷでの運賃も営業キロで按分すべきですが、青春18きっぷは利用状況を追跡出来ないので意味は無いでしょう。

旅客鉄道六社での山分けを考慮したら…?

実際には青春18きっぷの売上は六社で山分けされる訳ですので、一応それを加味した金額も見てみましょう。

一応最も有力とされる在来線営業キロでの按分説を採りますと、東海旅客鉄道の在来線は旅客鉄道全在来線の約 8.3%となるため、

  • 2,084円 × 8.3% ≒ 173円

加えて、現在の『ムーンライトながら』は全席指定ですので、指定席料金も按分されます。

指定席料金の取り分は、通常期・繁忙期の場合:

  • 520円 ÷ 1.08 × 95% × 305.4キロ/410.0キロ ≒ 341円

すなわち、合計で 514円にしかなりません。

勿論、山分けの比率は公開されていないので何とも言えない面がありますが、そもそも山分け云々以前に大損なのが明らかですので、この反論も意味は無いと言えるでしょう。


余談:某自称旅行会社社長の妄言

制作者が普段からこのウェブログでディスっている某自称旅行会社社長は『ムーンライトながら』補完計画(←"改善計画"が正しいだろ?)と称して、

  • 『ムーンライトながら』にビュッフェやシャワー室も付けて大阪まで直通運転しろ

などと寝言を書いておられました。

稼ぎ頭の新幹線ですらやろうとしない高コストなサーヴィスを青春18乞食専用列車に導入しろと言っている訳です。

まぁ、寝言を言うのに許可は要りませんが、寝言で印税が貰えるのだから羨ましいと言うか何と言うか。

  • 世の中には

    • 俺の寝言を聴きたきゃカネ払え
    • 俺の寝言を引用したけりゃカネ払え、払わなければ弁護士を通じて取立てる

    とほざく鉄道ライタもいる訳ですから、こいつが特別にイタい存在と言う訳でもありませんがw


寝言と現実

しかし現実には、お払い箱直前のボロ車輌で「運転してやっているんだ感謝しろ」と言わんばかりの扱いですからねえ。

まぁ確かにあの程度の価格のきっぷの利用者に対しては「乗せてやっている」でいいと思いますがw

  • もっとも、青春18乞食は感謝するどころか当然であるかのように付け上がって過剰な権利を主張するからこそ"乞食"と呼ぶに相応しいのですがねw
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